漣の絶間
Hitomi Ono

小野 仁美

biography

出生
1993. 東京都生まれ
経歴
2016. 武蔵野美術大学 油絵学科 油絵専攻 卒業
現在. 武蔵野美術大学 造形研究科 修士課程 美術専攻 油絵コース 在籍
個展 2016.
画廊開設35周年記念 小野仁美個展「虹をさがして雨音をつれゆく」 アートスペース88/国立
平成27年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展「湖の奥底を探りながら、水面の存在を確かめるように」 武蔵野美術大学/小平
グループ展
2017.
「行进中的——日本青年艺术家群展」 言午画廊/上海
「三菱商事アート・ゲート・プログラム 第34回チャリティー・オークション出品作品展示」 EYE OF GYRE/表参道 入選
2016.
「理化学研究所展示プロジェクト2016」 理化学研究所 横浜キャンパス/横浜
「ギャラリーへ行こう2016」 数寄和/西荻窪 数寄和大津/滋賀 入選
「三菱商事アート・ゲート・プログラム 第30・31回チャリティー・オークション出品作品展示」 EYE OF GYRE/表参道 入選
「ワンダーシード2016」 トーキョーワンダーサイト渋谷/渋谷 入選
2015.
「三菱商事アート・ゲート・プログラム 第29回チャリティー・オークション出品作品展示」 EYE OF GYRE/表参道 入選
「ギャラリーへ行こう2015」 数寄和/西荻窪 数寄和大津/滋賀 入選
その他
2016.
神山財団芸術支援プログラム 第3期
財団法人守谷育英会修学奨励金 奨励賞

statement

皮膚の色(痣や肌の表情、細胞の重なりなど)の見え方から、物事がフィルター越しに見えているという構造に興味を持ち、ポリエステルの透けている素材の布を作品に取り入れるようになる。

ポリエステルなどの化学繊維の布に混ぜられた絵具が染み込み、画面の表面で伝わってゆくとき、光がプリズムを通過し分光されるときのような、色の縞が現れる。

色とそうでない部分の境界に作品の外から光が当たって、光が反射する、色が奥からはき出される、私の言葉で言い換 えれば、息を吸って吐くような感覚。

その感覚を受け取りながら、また新たに色を重ね、染み込ませる。その行為を繰り返す。画面とのキャッチボールのようだとも思う。

化学繊維の布は水を吸収しにくい素材で、色を染み込ませて描くには、色が定着しにくい上にコントロールも難しく、描画に不向きな素材であるともいえる。しかしそれゆえに、色は織り目や編み目状の重ねられた繊維同士を伝ってゆき、化学繊維独特の表情と発色になるのだ。

それを私は作品に求める空間・奥行き、色の響き合いに繋げている。